ヴォロビョワ・ガリーナ

日本語講師

キルギス日本センタ−, Bishkek

イシククリ湖―キルギス共和国の真珠


遠くの雪山はテンシャン(天山)山脈
   私の国・キルギス共和国はアジアのスイスと呼ば れています。実際に、万年雪をいただくテンシャン山脈の高い山も、青い森も、銀色の山の川もあって、人間がまだ触って いないような自然に恵まれている国です。キルギスの真珠と言ったら、イシククリ湖を思い浮かべます。

昼の湖
  イシククリ湖は、キルギスの首都・ビシケク市か ら176キロメートル離れていて、シルクロード沿いにある湖です。寒い冬でも凍っていないので、イシククリという名 前はキルギス語で熱い湖という意味です。冬は白鳥等の渡り鳥が集まっています。

2人でスイム
  白い山々に囲まれたイシククリを初めて高い山か ら見たセミョノフというロシアの旅行家が「これは真珠で囲まれた緑玉石だよ」と叫んだそうです。周りの山脈の高さ は4500―5200メートルぐらいです。

たそがれ時の湖
  イシククリは1600メートルの高い所にあ り、東西183キロメートル、南北60キロメートルぐらいで、広く伸びている塩水湖です。深さは700メートルぐ らいで、透明度が高いです。一番薄いところから一番濃ところまで様々な色合の青色を見ることができます。

スイム、スイム
  熱い湖という名前ですが、7月と8月に水 の温度は最高で平均20度ぐらいです。浅瀬でも25度ぐらいです。泳ぐのはとても楽です。朝早くジョギングを してからも、夜遅く大きいイシククリの星を見ながらも泳ぐのが大好きです。湖の水は体に良くて、薬効もあり ます。
     イシククリ湖は古くから歴史を見てきましたが、残念なことに湖は話すことができませ ん。人間は少しずつ、そのイシククリの歴史の謎を解いています。チョルポナタ市の近くに古代人が4千年前に作 った40キロメートルの石の絵のギャラリーがあります。1万5千ぐらいの石に描いたヤギや馬やラクダや犬等の 動物、弓を持っている人を見たら、まるで古代人の生活に触ったような気がします。
  湖の底に古い町の遺跡があって、ヘリコプタ ーから見ることができるそうです。ある仮説によれば、中央アジアのチムール王によって建てられた城の遺跡だそ うです。波は湖岸に時々、粘土製の器を投げ出します。私も湖岸で拾った器の部分を持っています。


弓を持った人間が狩をしている

苔むした石にも動物の絵が

湖は広い! いったいどこの海?
  イシククリの湖岸で魚を釣る人が多いです。買うこともできます。
  私は一度車で友達とイシククリの周りを一週間で回りました。忘れられない旅行で した。去年ロシアのエリチン元大統領がイシククリで遊んで、今年も来る予定だそうです。
  野生の自然が好きな皆さん、ぜひ私の国を訪ねて下さい。


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