KYRGYZSTAN キルギス


第4位作品

子供達のために私ができること

キルギス民族大学2年

ラフマンクロフ・ベガリ

 

人にとって幼少時代は、人生で最もすばらしい時間だと思っています。私たちは「幼少時代」という言葉を聞くと、のんきに毎日遊ぶことしか考えていなかった時間を、思い出すのではないでしょうか。しかし、人々にとって子ども時代は、けしてそれだけではありません。時が経つと共に、人も世界も変わっていくのです。

私は今、叔父と叔母、そして二人のいとこと暮らしています。まだまだ勉強中の私には、幼いいとこ達のためにしてあげられることが、ほとんどありません。しかし、彼らが何か良いことをした時は、必ず褒めるようにしています。そうすることで、私は彼らに、いいことと悪いことを学ばせ、そして、また良いことをしようと思ってもらえるように努力しています。

現在キルギスでは、人々が暮らしていくために、いろいろな方法で収入を得ています。ですが、悔しいことに、ある一部の親達は、自分で働かずに、子供にアルバイトをさせています。事実、アルコール中毒の親が、酒を買うために、幼い息子や娘を働かせています。さらに、子供がお金を持ってこない場合、体罰を加えることもあります。叱られないために、物乞いをしてお金を集める子どももいます。なかには窃盗を犯す子どもまでいます。私は、このような事件について、たくさん記事を読みました。彼らは教育を受けていません。キルギスには、さまざまな子ども達のための孤児院があります。しかし、子ども達が自分で助けを求められるような状態ではありません。やはり彼らにとって親は、「親」なのです。どんなに苦しくても、辛くても、子どもたちは自ら親と離れることができません。

このような環境で子ども達を育てたら、将来どんな人になるでしょうか。キルギスにはこんなことわざがあります。

「雛は鶏舎で親鳥を見て育つ」

さらに、このように言うこともあります。

「子どもは、我らの将来なり」

もし本当に子ども達が私達の未来につながるのであれば、より良い未来を見据えて、子ども達のことを、考慮しなければなりません。

今、私は、大学で日本語と英語を勉強しています。将来の夢は、経済の勉強をするために、日本へ留学することです。そして、キルギスに帰国したら、自分の会社を作り、得た収入をキルギスの子ども達に活かすつもりです。先に述べたような子ども達の教育のために、孤児院を設立するつもりです。

教育とは、その国の発展にとても重要なものです。キルギスにある義務教育が、今のままでは、子ども達は平等に教育を受けることができません。ですから、今しっかり機能していない義務教育を、立て直し、子ども達が無料で教育を受けられるようにしてあげたいです。また、義務教育を経て、さらに才能のある子ども達には、そのまま無料で勉強を続けられるような制度を設けたいです。

孤児院にいる子ども達が、皆兄弟のように仲良く、また、両親のもとで育った子どもと変わらず、幸せ者になれることを強く望みます。結論を言うとは、キルギスの子ども達が、幼少時代を幸福に送り、彼らの将来性を広くしてあげたいと思っています。

このような多くの夢を、実現させるために、今私は勉強しています。

 




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