優勝作品

子供たちのために私が出来ること

キルギス国立教育大学　５年

クダイベリゲノワ・ジュルディス

 

子供というのは本当に素晴らしいものです。子供たちは私達の将来です。だから、彼らは知的にならなければなりません。今の時代、いろんな外国語やコンピュータが出来る人が増えています。将来、キルギスでも英語が第二言語になるかもしれません。だから、私が子供たちのために出来ることは、彼らに外国語を教えてあげることです。

今私は近所の三人の小学生達に英語を教えています。大学の外国語コースはとても高いです。一番安いのでも一ヶ月８００ソムぐらいです。私が教えている子供たちの両親はそんな高い授業料を払うことが出来ません。だから、私は彼らを無料で教えています。

彼らはとてもかわいい子供たちです。彼らは必ず宿題をやって来て、いつも新しい言葉を暗記して帰ります。

また、私はソフィアというロシア人の女の子にキルギス語も教えています。ある日、大学から帰る時、バスの中で彼女のお母さんに会いました。彼女は私に「娘にキルギス語を習わせたいんですが、授業料はどれぐらいですか」と聞きました。私が「一番安いのでも一ヶ月６００ソムぐらいです」と答えると、彼女は「残念です。もっと安いコースはありませんか」と言いました。私はソフィアのことが初めて会った時から好きだったので、「それなら私が無料で教えてあげます」と言いました。

後日バス停でソフィアに会った時、彼女は簡単なキルギス語で私にいろいろな質問をしてきました。それで、彼女自身もキルギス語に興味があることがわかりました。彼女は母子家庭でお金がないことを気にしていましたが、私は「お金のことは心配しないで下さい、時間があればいつでもただで教えます」と言いました。

またある日、私はこんな夢を見ました。私が英語を教えている三人の子供たちが韓国語を勉強したいと言いだしたのです。私はこの夢が神様のお告げのような気がして、今年から韓国センターの韓国語コースに通い始めました。私にとって韓国語は日本語より簡単でした。先日子供たちに「日本語と韓国語だったら、どちらを勉強したいですか」と尋ねると、彼らは「韓国語」と答えました。やはり、夢のお告げは正しかったのです。ですから、来月から彼らに韓国語を教える予定です。

そういえば、三年前にも双子の女の子たちに英語を教えたことがあります。彼女たちは本当にかわいらしく、才能ある生徒たちでした。彼女たちの家もお金がありませんでしたので、私は無料で教えました。私にとって無料で教えることは苦しいことではありません。なぜなら、私の生徒たちはみんな外国語にとても興味があって、勉強もよく出来るからです。このような子供たちに教えることはとても簡単なことです。

今、キルギスには本当に勉強したいと思っている子供たちが沢山います。けれども彼らの多くは、経済的理由から知識欲を満たす機会に恵まれません。私はこのような子供たちに出来るだけ多くの機会を与えたいと思っています。機会さえあれば、彼らはとても頑張ることを私は知っているからです。彼らは両親の苦労や期待をよくわかっています。反対にお金持ちの子供たちはお金の大切さがよくわからないので、頑張らないで授業料を無駄にしてしまうことも少なくありません。

私は本当にやる気のある生徒なら、お金のあるなしに関係なく一所懸命教えたいと思っています。それは私自身を誇らしい気持ちにしてくれるからです。子供たちがキルギスの将来なら、彼らに教える先生は国の将来を作っていることになります。私はこれからもキルギスの将来を建設する仕事を続けていきたいと思います。