KYRGYZSTAN キルギス


第5位作品

環境問題―人間社会の責任

キルギス日本センター 4年
ケメロワ ディナラ

私は時々寝ている小さい娘の顔を見て、彼女の将来のことを考える。もちろん彼女の将来のために何でもやろうと思っているが、私の力が及ばない事もある。その中で環境問題は、私一人では解決できない問題の一つである。果たして、私の娘は将来日の出を楽しめるだろうか、そしてきれいな空気を呼吸できるだろうか、花の香りを感ずるだろうか、鳥の鳴き声を聞けるだろうか。これらは現在私達にとって当り前のことだが、将来消えてしまうかもしれないつまり、私たちは環境保護の責任を取らないと、これらを失ってしまう恐れがあるのである。しかし、ずっと前からいろんな環境保護団体は環境を守るために世界社会の注目を集めているが、大勢の人は環境問題の危険性を真剣に考えていない。その問題を解決するために時間がけっこうあると思っている。

たくさんのSF映画にも環境破壊や、戦争や、産業の発達による恐ろしい影響が描かれている。ある有名な映画で人間は、車で空を飛んだり、別の惑星を開拓したりしているが、一方いろいろな所にゴミの山、スモッグが見え、人は狭いカプセルのような部屋で暮らしている。そこでは、未来の人間が住んでいる環境がとてもひどく描かれている。このような映画を見て、環境が悪化したら人間の生活が変化するだけではなく、人間の形も変わるだろうと思った。一番恐ろしいのは人類もすべての生き物もいなくなる危険性である。

歴史を振り返ると、人間はそれぞれの発展の段階で環境と固く結びついてきた。人間は長い間大気を汚染してきたが、昔は自然に対する人間の干渉は少なかったので、空気の汚染は問題になって現れなかった。

わずか百年ぐらい前からの急速な科学の発達の結果、人間社会はかつてなかった生産量に達することが出来た。ところが高度な工業化社会になってから自然への人間の危険な干渉が急激に強まってきた。それにより地球の生態環境が壊れ、将来地球人にとって大変危険な問題になる恐れがあるのである。

有害で化学的なものによる環境の汚染はより規模が大きくなり、深刻になっている。そのなかにはオゾン層の破壊を招くフロンガスのような汚染物質や工場や家庭生活から出るガスなどがある。火力発電所の使用は地球温暖化をもたらし、山に積った雪を溶かし、水資源が枯渇する。大気や水資源を汚染する工場が急速に増えている。

ビシュケクの近くにある山に登って街の風景を見てびっくりした。ビシュケクはよく緑の街と言われるが、実際は街の上に大きなスモッグが見える。現在ビシュケクは工業の街ではないのに、どうしてそんなに汚れるのか。その理由は街の道路を走っているたくさんの車の排気ガスである。この事実は人間が日常生活で気がつかずに環境を汚染することを裏書きしている。もちろん、普通の人でも団体でも自然を守るために様々な活動をしている。いろんな国のリーダーが集まって環境問題の解決法を探し、たくさんの条約を結んでいる。しかし、その条約を果たしているかどうか気になる。

私の考えでは、環境問題を解決するために人の環境に対する考え方を変えなければならない。例えば、環境保護を強く訴え、環境にやさしい商品の全世界懸賞を作らなければならないと思う。

現代の未来学者の予言によると、人間は宇宙の他の惑星で地球外居留地を建設し、人工的な生物圏を開発するだろうと言われている。しかし、なぜ人間は自分の故里である地球を守れないにもかかわらず、別の惑星で新しい生活をすることを考えるのか。私たちは今の環境を当たり前のこととして暮らさないで、現在環境が置かれている問題を深く反省しなければならない。そうすれば全世界の親は自分の子供の将来に安心出来るだろう。

                                                                              

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