KYRGYZSTAN キルギス


優勝作品


 子供達のために私ができること

キルギス日本センター 3年
ウメトバエワ カリマン

今私は学校で音楽の教師として、キルギスの伝統的なコムズという楽器の演奏を生徒に教えています。子供についてわかるようになったことは、家族の中に問題がある時や、クラスに友達がいないとき、何か好きなことがあったら強くなるのを助けることができるということです。絵をかくことや、ダンスや、スポーツが好きな子供達は精神的に強いです。

私は生徒が楽器を弾くのが好きになるように努力しています。働き始めた時、コンサートに出るのは生徒にとって一番大きなしげきだと思いました。でもビシケクに色々な子供のアンサンブルがあるので、どうやったら特色が出せるか考えて、まずキルギス人だけではなくほかの民族の子供達も集めて始めました。その時コムズにロシア人などほかの民族の子供達はきょうみがあったのに、両親は「学校でとても忙しいのにできるかな。」と心配しました。ところが初めてコンサートに出た時、ロシア人や、アルメニア人や、ウイグル人などの子供達は自分の民族の伝統的な服を着て、キルギスの音楽を演奏した時、ほかの人はとてもおどろいて「これはキルギスではめずらしくて、面白いことだ。」と言いました。その時から大きいコンサートにでもよく招待されました。政府のコンサートにも出たり、プレゼントをもらったり、プロの演奏者と知り合うのがとても面白くて、子供達にとってゆたかな経験になりました。お金ももらったことがあったので、「これはあなた達の一生で初めてもらった給料です。」と私が言った時、子供達はよろこんだ顔をして、そのお金をとても大切に使いました。そしてぶたいで演奏した後から、生徒の性格がだんだん変わっているのに気がつきました。自信が出て、色々な出会いを通して世界かんも広がっています。

子供達はコンサートの練習をするとき、アンサンブルではそれぞれの生徒がよく弾けないといけないので、上手な生徒が下手な生徒を手伝ったり、おたがいに助け合ったりするようになりました。音楽はみんなでいっしょにすることなので、生徒はもっと仲よくなりました。

コンサートではほかの伝統的な楽器を見たり、キルギスの音楽を聞いたり、歌を歌ったりして、キルギスの文化と芸術がわかるようになって、将来今の経験が忘れられないことになっていくでしょう。

一人の生徒につて書きたいと思います。十歳のロシア人のダシャという女の子です。アンサンブルに来る前はおびえた子供でした。大変太っているので、クラスメートによくいじめられました。初めてコンサートに出るとき、心配して泣きました。びっくりして、「なんで泣いているの。」と聞きました。「こわいんです。ぶたいに出るのは初めてだし、演奏する時まちがいがあったら、クラスメートに笑われるからこわいんです。」とダシャが泣きながら言いました。でもコンサートがよかったので、この日から一生懸命毎日毎日練習して、コムズが本当に好きになりました。今は上手になったので、この間のコンテストで一位をとりました。コムズはダシャの人生の一部分になるかもしれません。そしてその時からクラスメートにいじめられなくなって、尊敬されるようになりました。ダシャは大人になったら、音楽家になりたいと言っています。やはり子供達が自分の道を探している時、まわりの大人はその道を探すのを助けることは、とても大事なことだと思います。

子供に教えるのはとても面白くて、私にも勉強になっています。私が好きなのは大人が

ちょっとなくしてしまった生徒の純真で、むじゃきな性格です。

自分のちしきを生徒に教えるだけではなく、困っている時相談にのって、色々な民族の子供が仲良くなるようにして、そして伝統的な音楽と楽器が好きになるようにすることが、私が子供達にできることです。

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